コンセプト
Concept「HIROSHIMA TRAIL」は、広島湾岸トレイル®の一部を舞台に、広島の自然、文化、歴史、そして“平和”の想いを身体で感じるトレイルランニング大会です。
街のすぐそばに、これほど深く、豊かな自然が広がっている。
山へ一歩踏み入れれば、静かな森と尾根道が続き、振り返れば瀬戸内の海と島々、そして人々の暮らす街の風景が眼下に広がります。
都市と自然が溶け合うこの景観は、長年にわたり市民の手で守られてきた、広島ならではの財産です。
本大会は、その大切なトレイルを「走る」という行為を通じて体験し、広島の魅力を国内外へと伝えていくことを目指しています。
競うためだけではなく、自然に向き合い、地域に触れ、自分自身と対話する時間。
ここでの一歩一歩が、広島という土地の記憶と物語につながっていきます。
HIROSHIMA TRAILが目指すのは、一過性のイベントではありません。
大会を通じて人が集い、地域が活性化し、そしてトレイルが未来へと受け継がれていく。
参加すること自体が、自然の保全と文化の継承につながる、持続可能な仕組みを育てていきます。
走ることで、知る。
知ることで、心に残る。
HIROSHIMA TRAILは、広島の風景と想いを世界へ届ける、新しいトレイルの物語です。
メッセージ
Message
実行委員長
小田 繁行
広島生まれ広島在住のトレイルランナーで13年ほど山を駆け巡っており、私の近しい広島のトレイルランナーが中心となっていますが「低山なめるな」というグループで遊び、切磋琢磨しています。当レースも仲間たちがスイーパーなどのコースボランティアやエイドボランティアなどに多く参加してもらえることになっています。
まず、開催に関しての経緯ですが、2024年まで開催された広島湾岸トレイルランが継続できない状況が発生し、県内外から開催を熱望するさまざまな声が聞こえてきました。また私自身としても広島でロングレースが開催されないことへの無念さも感じていました。そこで「広島のトレイルランナーが中心となって再度ロングレースを開催できないか?」と考えるようになり、今回多くの方々の助けを借りることができ本レース開催に漕ぎつけることができました。
さて、開催するにあたりどういう想いでレースを開催するのか、これをみなさんに知っていただくことで当レースへの愛着が少しでも湧いていただけるのではないかと考えましたので以下記載します。
広島の低山の魅力を伝えたい。
この「低山」という言葉ですが、開催するにあたりさまざまな意見をいただきました。日本アルプスや海外のレースにあるような雄大さ、稀有な景色などについては見劣りするのは否めません。私自身もそのような山々に行った際は素晴らしいなと感じます。
確かに広島(特に広島市近郊)の山は低いです。当レース100K部門の最高地点でも白木山の889mで1,000mありません。しかしトレイルランニングや登山をするには素晴らしい環境だと思います。登山口へは徒歩、車、公共交通機関で短時間でアクセスでき、街中を縦走する場合にはコンビニなども活用でき、気軽に楽しめる環境です。
またトレイルランニングに限らず、日課として散歩感覚として登山を楽しむハイカーさんや、登山道を整備している方々も多くおられ、登山道で会った際は挨拶をよく交わし交流しています。山と都市が近く身近に感じられ多くの交流をもたらす環境は広島の低山の魅力の一つと言っていいでしょう。
登山道のサーフェスについてはトレイルランニング目線で言うととても走りやすい環境にあるかと思います。ただ難点なのはアップダウンが激しいので気持ちよーく走れる場所は少し少ないかもしれません(笑)
またこの環境の維持については、当レースにご協力いただいている広島湾岸トレイル協議会さんをはじめ、地域の方々による登山道整備のおかげです。いつもありがとうございます。おかげさまで1年中快適に遊べる環境です。
ということでまだまだここには詳細書ききれな良い点が多くあります。ぜひレースをきっかけにして広島のトレイルに遊びに来て頂きたいと思います。
「平和な日常へ」思いを馳せてもらいたい。
よくトレイルランニングは非日常だと言われます。ではその非日常を楽しめるのはなぜか?それは平和な日常があるからだと考えます。広島生まれの私として、広島の歴史については感じていることはありますが、正直なところそれを参加される方々へ声高に言うつもりは毛頭ありません。ただ、もしお願いできることがあるとすれば、このレースに参加しここ広島の地で平和ということに少しでもいいので想いを馳せていただき、何か感じ取ってもらえれば、これ以上嬉しい事はありません。もし可能であれば、それぞれ感じ取った想いをご家族やお仲間などに話をしてみてください。
広島の皆が誇れる大会に。
当レースには多くの方のご協力の上に成り立っています。トレイルランニング、レースに向けてのそれぞれの想いは微妙に違うかもしれませんが、広島という地に対する想い、愛という事に関してはみなさん大なり小なり持って参画いただいているものと信じています。これだけの規模のレース、しかも都市中心部を会場にしてというものはなかなか存在しません。開催に向けてのハードルは確かに高いものはありますし簡単なものではないと理解していますが、皆で協力しレースを成立させることができればこんなに誇れることはないと思っています。
今後、10年20年と続いていく大会に。
この根底にはこれからの若い世代や子どもたちにこの素晴らしいスポーツを伝えていきたいという想いがあります。そのためにはトレイルランニングというスポーツを広島の方々に理解いただき、また多くの方に参画していただけるようなレース、イベントにしたいと考えています。
他の先行するレース、特に長期にわたり開催されているレースについて見てみるととても素晴らしいレースであり、まだ定着もしておらず始まってもいない私どものレースがおいそれと言うべきではないのかもしれません。
ただこのスポーツを広島に更に定着させ理解していただくためには、当レースを継続開催することが大きく寄与できると考えています。
またこのトレイルランニングというスポーツの発展に関して言うと、私を含め実行委員会だけでなく地元広島のトレイルランナー達のご協力も必要になっていくと感じています。
広島湾岸トレイルについて
ROOTS
広島湾岸トレイルは、市民が起ち上げ、市民が開発し、市民が維持・運営してきたロングトレイルです。
国や県、そして市や町から多くのご支援・ご協力をいただきながらも、補助金や助成金には頼らず、市民の皆さまのご厚意(寄付)と社会奉仕活動(ボランティア)によって支えられているトレイルでもあります。

まさに、市民の、市民による、市民のためのトレイルであり、現在、広島内外の山を愛するハイカー、ランナーの方々のアクティビティのフィールドとして活用されています。

広島湾岸トレイル293.8kmを全踏破する「湾岸覇者企画」には、広島県内外を問わず多くの方々が挑戦され、アクセスが良く気軽に楽しめる都市隣接型トレイルの長所を体感いただくともに、果てしなく続くアップダウンの連続は、高みを目指す方々の日々のトレーニングを重ねる場所としても大いに注目されています。
広島湾岸の山、川、街、海、そして島々を越えて歩く—— 瀬戸内の絶景を友とする“山旅”。
世界でも類を見ない、都市に隣接した 周回型・293.8km の広島湾岸トレイルは、4市5町にまたがって伸びています。
市民が立ち上げ、開発し、今も市民の手で維持・運営されてきたこの道は、47の山、60の峰、14の峠、18の河川、3つの瀬戸、4つの島を越えて歩く壮大なルートです。
世界遺産もこのトレイルの誇り。駅南コースには 原爆ドーム、宮島コースには 厳島神社。
さらに、海軍・日本遺産の街である呉市、旧海軍兵学校を擁する 江田島市へと続く瀬戸コースも魅力です。
どこに立っても、穏やかな広島湾と瀬戸の島々が広がり、 前方にはこれから進む山々、後ろを振り返れば歩いてきた稜線。その中心には、いつも平和都市・広島の街 が寄り添っています。 ——それが、広島湾岸トレイルです。

広島湾岸トレイル293.8kmは「広島コース131.4km」、「宮島コース41.3km」、「瀬戸コース79.9km」、「エキミナミコース25.5km」、「エキキタコース15.7km」の5コースで構成されています。
広島湾岸トレイル協議会の活動の根幹は「トレイルの維持」、そして「安全登山のための啓蒙活動」です。
毎週水・土の2回、毎年年間75回前後と驚異的な頻度で整備活動を実施するとともに、安全登山のための講座をさまざまな形で実施されています。
山をフィールドとしたアクティビティを安全に楽しみ、「自分たちにとっての健康資源でもある山…トレイルに関心をもつ文化を地元広島に根付かせ、将来に繋いでいくために、自分たちにできることは何か?」の視点から、体験会、講座、トレイル全踏破へのチャレンジ制度など、トレイルに関心を持つかたが気軽に参加できる企画を提供されています。
この大会をきっかけとして、さらに多くの方々に広島湾岸トレイルを知っていただき、ぜひ、ご自身の五感でこのトレイルの素晴らしさを体感していただきたいと思います!
広島湾岸トレイル協議会 田川会長コメント

広島湾の多島美の絶景を世界にも誇れる平和都市広島を中核とした隣接周回型の広島湾岸トレイル(293.8km)は、2013年6月に「広島にロングトレイルを作ろう」と起ち上げたものです。
その壮大な夢物語に賛同した山仲間とで、トレイルづくりの推進母体である「ロングトレイル研究会」を創立し、トレイルの開発(研究、調査、整備)に取り組んだ結果、3年後の2016年4月に「広島湾岸トレイル協議会(30団体約2,000人/2025.3.31現在)」が誕生し、現在に至っています。
広島湾岸トレイルはが目指すものは、「市民の市民による市民の為のトレイル」です。
未活用の「無尽蔵に眠る山資源」をロングトレイルにして、ボランティアと寄付による市民力を以てトレイルの整備、維持を活動の根幹とすることで、トレイルの永続的な維持を図り、山歩きやトレランの方々が、何時でも「より安心、より安全」にトレイルを楽しんで歩いて頂く、走って頂くことで、「健康の維持や向上」に寄与すること。
更には、行政、企業、団体様等による「トレラン大会開催」等でトレイルを活用頂くことで「地域社会への貢献(地域振興)、観光事業への貢献(観光振興)、山地活用への貢献(ロングトレイル振興)」の一助になることを目指しています。
広島湾岸トレイルスピリッツにのっとった、「オール広島」で「トレイルランナーのトレイルランナーによるトレイルランナーと市民の為のトレラン大会」である「HIROSHIMA TRAIL 2026」の更なる拡大発展を目指し、名たる国際大会開催を次なる目標に掲げ、ただひたすらに前進したく思います。
広島湾岸トレイル協議会会長
田川 宏規
2025.12.吉日